simbelmynë :: diary

小児科医療 & 趣味はコンピュータいじりです

感染制御のお仕事のお話

なかなか小児科医がこういう仕事をするのは難しい。

 

医師と患者の間には知識の不均衡があって、こうしたほうが本当は良いのになあと思っても、患者さんがそれを選択するとは限らない。

同様に、医師同士にも知識の不均衡はあって、こうしたほうが良いのになあと思うことはある。感染症診療に関して言えば、自分のほうが詳しいという自負はある。あるし、そもそも仕事なので、治療法をおすすめしたり、ツッコんだりはするのだけれど、やっぱり同様に、主治医がそれを選択するとは限らない。

 

上記の例に関していえば、分かる人はきっと呆れると思う。だけど、問題はもう治療の良し悪しのレベルではなく、如何に僕のいうことを信じてもらえるかという、僕自身の能力に負うところも大きい。

 

今の医療のレベルってこんなものであって、改善できる余地はまだ山ほどあるのだ、とも言える。