低炭水化物食は死亡率を増加させる
家人は常に体重が体重がといっている一般人なのですが、夕ごはんをみているとほとんどカロリーを摂取しない。
それで体重が落ちたーやったーとやっておられるわけですが、隣でみているとハラハラするわけです。健康には良くない。
そんな折、岩田先生の以下のツイートを拝見したので、チラ読させて頂きました。
ローカーボ・ダイエットは死亡率を増やすという能登先生たちのメタアナ。http://t.co/alHSYVh61O
— 岩田健太郎 (@georgebest1969) 2013, 6月 11
Low-Carbohydrate Diets and All-Cause Mortality: A Systematic Review and Meta-Analysis of Observational Studies
Hiroshi Noto et al.
PLoS ONE 2013;8(1):e55030
PMID: 23372809
目的:
低炭水化物・高蛋白食は、減量目的にはポピュラーなものである。短期的には、心血管系の疾患を減らすともされている。長期的な影響は明らかでないので、それを調査する。
方法:
2012年9月までの文献をシステマティックレビュー&メタアナリシス。死亡率、心血管系疾患の頻度、心血管系疾患での死亡率を算出する。
結果:
17文献をレビュー。RCTはなし。うち8文献は量的データが無いためメタアナリシスから除外。対象は中年が主体で、糖尿などのリスクはなし。
4コホート272,216人から15,981 (5.9%)件の死亡(理由問わず)があり、低炭水化物食を摂取している場合の相対危険度は1.31(1.07–1.59); p =0.007。低炭水化物+高蛋白食でもほぼ同じ1.30 (1.01–1.68)であった。
3コホート249,272人から3,214 (1.3%) 件の心血管系疾患による死亡があり、低炭水化物食のRR 1.10 (0.98–1.24); p = 0.12で有意差なし。
4コホート220,691人(これは女性?との記載があるが…読み込めず)から5,081 (2.3%)件の心血管系疾患の発病が報告され、低炭水化物食のRR 0.98 (0.78–1.24); p =0.87で有意差なし。
結論:
低炭水化物食は、死亡リスクの増加と関連する可能性。
とはいえ、観察研究に限った分析結果である。大規模トライアルを要する。
いちおう家人にも聞いてみたが、一日トータルでは、炭水化物と蛋白質のバランスは良くなるように、昼は結構食べているとのことであった。
運動しろよな!