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文献:伝染性単核球症とペニシリンと発疹

Incidence of Rash After Amoxicillin Treatment in Children With Infectious Mononucleosis.

Pediatrics. 2013 Apr 15

PMID: 23589810

 

イスラエルより。

伝染性単核球症(IM)はもともと発疹を伴う疾患であるが、ペニシリン系の抗菌薬を使用すると発疹が出現しやすく、以前の文献ではその率は80~100%に達するとされていた。

今回はIMの児238名について調査。

抗菌薬は173名に投与され、うち57名(32.9%)に発疹が出現。

非投与群65名のうち15名(23.1%)に発疹。ここは有意差なし。

 

抗菌薬のうちAMPC(ペニシリン系)を投与された群では29.5%で発疹。

これでも、以前推測されていた率よりかなり低い。