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simbelmynë :: diary

小児科医療 & 趣味はコンピュータいじりです

一夜で体重差100倍の二人に挿管

こどもの病気

ある夜22時ころ、当直していたら看護師さんからコールがあった。

患者さんの気管チューブを事故抜管したとのことでNICUに。

確かその子は体重600g台であったが、呼吸は比較的安定していたので、

それほど大事にならず気管内挿管。

 

で、当直室で寝たわけだが、3時ころになって救急室よりコール。

全科当直の先生からで、気管内挿管のヘルプ依頼。

 

ウォークインで来られた気管支喘息の方が、診察中に急速に悪化したと。

救急室に入ると、心拍はまだあるがSpO2は50%を割っている.

というか計測できていない。

意識はなくほぼ窒息状態。やばい。

 

当直医はアルバイトで、気管内挿管を試みたがうまく行かず、

他に医者はおらんかということで小児科医が呼ばれたと。

現在院内にいる医者はこの二人のみ。

NICUの当直は本来他で仕事をすべきではないが、これは超ド緊急。

 

で、なんとか気管内挿管できた。

最初にみたときは正直これは無理なんじゃないかという印象であったが、

意外と早く意識が戻り、翌日には抜管できて、数日後に普通に退院してゆかれた。

良かったです。

 

喘息の方の体重は忘れましたが、結構がっちりした方で、

この時挿管した2人の患者さんの体重は100倍以上の差があったと思われる。

 

もう数年前の話だが、

「一晩に気管内挿管を行った2人以上の患者の体重差(倍率)」として、

かなりの記録なのではないかと、密かに思っている。

これ以上?麻酔科医ならありえるかも。