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simbelmynë :: diary

小児科医療 & 趣味はコンピュータいじりです

こどもの病気

ノロウィルスの迅速検査は必要か(いや必要ではない)

反語タイトルばかりですが。流行していますね、ノロウィルス感染症。今年は変異したノロウィルス(GII-P17.GII-17)の流行ということで、予め大規模な流行を予測して病院内に警告を発しておりました。今のところ、当院の地域では例年通りの患者数と思われま…

B型肝炎ウィルスのワクチンを乳児に接種する必要性は十分にあるか?

多くの小児科医はHBVワクチンをぜひ接種して欲しいと願ってはいますが、この記事を書いている2015年11月現在、B型肝炎ウィルス(HBV)の予防接種を乳児期に接種するかどうかは、ご両親にとって悩ましい話だと感じられるかもしれません。我々の施設では、小児…

チメロサール含有のワクチンは避けるべき?

先日、小児科外来に来られたお母さんに、「この病院で使用されているインフルエンザワクチンは、どこのメーカーのものですか?」と、聞かれました。とても注意深いお母さんだな、と思いました。おそらく、保存剤として使用されている水銀(チメロサール)を…

ラテンアメリカにおけるロタワクチン 利得は腸重積リスクを上回るか?

Potential intussusception risk versus benefits of rotavirus vaccination in the United States. Pediatr Infect Dis J. 2013 Jan;32(1):1-7 Desai R. et al. PMID: 22929172 1999年に発売されたロタウィルスのワクチン「ロタシールド」は、接種後の腸重…

「アメリカ小児科学会 小児急性細菌性副鼻腔炎ガイドライン2013」概訳、「日本鼻科学会 急性鼻副鼻腔炎ガイドライン2010」との対比 (5)補助治療編

(1)診断編 (2)画像検査編 (3)治療判断編 (4)抗菌薬編 (5)補助治療編(←今ここ) 補助治療について、以下の項目について言及されている。 点鼻ステロイド 食塩水洗浄 局所または経口の充血除去薬 去痰剤 局所または経口の抗ヒスタミン薬 点鼻ステロイド: 炎…

「アメリカ小児科学会 小児急性細菌性副鼻腔炎ガイドライン2013」概訳、「日本鼻科学会 急性鼻副鼻腔炎ガイドライン2010」との対比 (4)抗菌薬編

(1)診断編 (2)画像検査編 (3)治療判断編 (4)抗菌薬編(←今ここ) (5)補助治療編 抗菌薬の第一選択はAMPCあるいはAMPC+CVA。(Evidence Quality: B;Recommendation) 注:AMPCは、日本の商品名で言うと「サワシリン」「パセトシン」「ワイドシリン」他いろいろ…

「アメリカ小児科学会 小児急性細菌性副鼻腔炎ガイドライン2013」概訳、「日本鼻科学会 急性鼻副鼻腔炎ガイドライン2010」との対比 (3)治療判断編

(1)診断編 (2)画像検査編 (3)治療判断編(←今ここ) (4)抗菌薬編 (5)補助治療編 ABSのうち、「重症」群と「悪化」群には、抗菌薬を処方すべきである。(Evidence Quality: B; Strong Recommendation) ABSのうち、「持続」群では、抗菌薬を処方するか、3日間の…

「アメリカ小児科学会 小児急性細菌性副鼻腔炎ガイドライン2013」概訳、「日本鼻科学会 急性鼻副鼻腔炎ガイドライン2010」との対比 (2)画像検査編

(1)診断編 (2)画像検査編(←今ここ) (3)治療可否判断編 (4)抗菌薬編 (5)補助治療編 ABSとURIの鑑別を目的として画像検査を実施すべきではない(Evidence Quality: B; Strong Recommendation) ABSの診断は上述のようにURIに引き続く症状のパターンによってな…

「アメリカ小児科学会 小児急性細菌性副鼻腔炎ガイドライン2013」概訳、「日本鼻科学会 急性鼻副鼻腔炎ガイドライン2010」との対比 (1)診断編

Clinical Practice Guideline for the Diagnosis and Management of Acute Bacterial Sinusitis in Children Aged 1 to 18 Years. アメリカ小児科学会 小児急性細菌性副鼻腔炎の診断管理ガイドライン2013(以下AAP2013) 長くなったので5編に分けます。 (1)…

小児に解熱剤を使用すると、発熱は長引くか?(結論は得られなかった)

世の親は、子供の熱が高いと不安である。 心拍も高いし、はあはあ言うし、しんどくて動けないしで、その気持はよく分かる。 一方小児科医としては、あまり熱の高さを重要視しない。 それよりも、表情だとか、呼吸数だとか、皮膚色だとかを含めて、総合的に、…

僕が第三世代セフェム経口投与を主張した、2ケース。

気道感染症に第三世代セフェム内服製剤なんて処方する奴はダメだ、などと普段吹聴している不肖の私でございますが、最近実は2例に使用しました。いずれも急性中耳炎の重症で、他剤が無効と判断されたケースでした。時々は使うなあと思いました。 とくに1例目…

院内で使われる抗菌薬と患者さんの状態を全部把握するようにしてみた。

最近、院内で使用されている抗菌薬を、患者さんの状態とともに、毎日一覧表にすることにしている。 200床に満たない小病院だから、一人でもなんとか把握できる分量である。 電カルPCにゴニョゴニョ 電カルの方に、SQLでデータをSELECTできる手段が用意されて…

日本ワクチン行政の失われた10年

日本のワクチンは世界標準からみると非常に遅れている、後進国よりも遅れている、などなど、よく言われます。 考察して出る結論は予想が付いています。が、他国と比較できる資料は意外と見つからなかったので、ひとまずアメリカとの比較を作ってみました。 …

一夜で体重差100倍の二人に挿管

ある夜22時ころ、当直していたら看護師さんからコールがあった。 患者さんの気管チューブを事故抜管したとのことでNICUに。 確かその子は体重600g台であったが、呼吸は比較的安定していたので、 それほど大事にならず気管内挿管。 で、当直室で寝たわけだが…